2008年 新潟県経営品質賞受賞企業
2008 年度 新潟県 経営品質賞 表彰企業決定!!
4 月 10日 新潟県経営品質賞委員会
「奨励賞」 ■中小企業部門 株式会社創風システム
TEL 0257-22-5777 (1社)
受賞理由
【3つのコアテクノロジーを軸とした「ワンストップ・サービス」の提供による、リピート率の高い固定客の確保】
地元のIT企業として創業以来20年間の実績を積み重ね、顧客との継続的な関係を重視した情報環境の「ワンストップ・サービス」を通じて顧客からの信頼を得、リピート率の高い固定客を確保している。特に、インターネットサービスについてはその将来性に早くから着目し、その創成期から積極的に事業として取り入れていくことを推進し、技術・ノウハウが着実に蓄積されてきている。このことは、現在の最大の強みであると考えられ、安定的な売上と利益の源泉になっていると考えられる。
【「総合情報サービス業」として新潟県№1企業を目指した経営革新の推進】
市場や顧客ニーズなどの経営環境の変化・競争の激化を肌で感じ、「地元のIT企業だから何かと便利」な存在であったこれまでの状況から脱し、顧客ニーズを先取りした「顧客価値創造のスパイラル経営」の実現に向けて様々な取組みに着手している。この経営革新は緒についたばかりで、未だ具体的な姿として実現されていく段階には至ってはいないが、経営革新を目指した経営トップの想いは、従業員一人ひとりに的確に浸透しており組織が一丸となってビジョンの実現に向けて取組むという姿勢が、将来に向けての掛け替えのない強みになると考えられる。
【「共育の風土」に代表される組織目的を共有した人材による自律的な活動が行われる組織への変革】
目指すべき組織を支える土台は目的を共有した人材の自律的な活動にあると考え、それを「本音で語り合える共育の風土」という概念で実現しようとしている。トップダウンの一方的な「教え」だけでは反発を招くこと、また社長自身も若手社員からの学びもあることから、共に育つという意味で「共育」の場を設定しており、それは「社内セミナー」という活動で実現化されているが、回を重ねる毎に社員からの自発的な発表も増えてくるなど、「共育の風土」醸成に向けて確実に成果が出つつあると認められる。また、「現代の職人」というキーワードで、ソフトウェア産業の進化に貢献することを究極的な目標としつつ、開発効率を50%以上高めようとする意欲的な取組みも、従業員主導でなされている。
さらに、「サイレント社員が最も怖い」という社長の危機意識が正しく社内に浸透できており、従業員アンケートでは社長にとっての辛辣な意見でも、堂々と提言できるような自由闊達な風土が醸成出来ている。これらは、社長と従業員との良好な関係ということであり、要望や苦情に関しては真摯に対応することを常に心掛けるなど、この良い風土が更に成長の土台となるよう活動を継続されること期待している。